メディア注目アプリ「待ちぴったん」プロデュースの裏側

2009年10月にAndroid版からリリースした待ち合わせ支援アプリ「待ちぴったん」。マッシュアップアワード、Android Application Awardでの受賞で話題になりましたが、なぜこれほど注目を浴びるサービスを作ることができたのか、そのプロデュースの裏側をお届けします。

Androidで誰よりも先にスマートフォンらしいコミュニケーションサービスを作りたかった

2009年夏、iPhone 3GSが発売開始され、空前のスマートフォンブームが誕生しました。大画面にタッチパッド、無料で魅力的なアプリが楽しめるiPhone 3GSに人々は夢中でした。

その頃ANALOGTWELVEの会議室では、これまでの主力端末であるフィーチャーフォン(ガラケー)から新しいスマートフォンに移行すると世の中のコミュニケーションがどう変わっていくのかを真剣に議論していました。その議論は2ヶ月にも及び、1つの結論に至ります。

「ライフログをリアルタイムに共有するサービスが今後の主戦場になる。そしてAndroidはiPhoneと並ぶ大きな市場になる」

スマートフォンの最大の良さである直感的インターフェースにより、人々はより多く、いろいろな種類の情報を、より高い頻度で発信するようになると考えていました。中でもGPSを使ったリアルタイムなサービスはまだ多くなく、世界でまだ誰も作っていない新しいGPSコミュニケーションのアプリをAndroidで作ろうということになりました。

GPSを使ったリアルタイムコミュニケーションで一番わかりやすいシチュエーションは「待ち合わせ」。待ち合わせをどこよりも楽しくすることに注力しました。

成功の鍵は「徹底したポジショニング」

待ち合わせをすることができるスマートフォンアプリは当時もいくつかありました。meet me, glympse, イマココ, はてなココ, Google Latitude等、どれも非常に良くできたアプリです。その中で勝つには、非常にユニークな特色を出す必要があります。

そこで私たちが使う手法は「ポジショニング」です。マーケティングの世界では一般的に使われるもので、自社のサービスを差別化し、利用者に認知してもらうための考え方です。2つの軸でサービスをマッピングし、自社のサービスが競合に対して位置づけがユニークになっていることを確認します。

私たちが着目したのは、まず競合サービスのユーザーインターフェースです。当時のスマートフォン利用者の多くは男性であったため、ユーザーインターフェースも男性向きのものが多くありました。しかし、スマートフォンを使って待ち合わせをするのは、多くの場合、男性と女性なのではないかという仮説を立てました。その場合、女性が使うサービスになっていることが重要であろうと考え、かわいい女性向けのユーザーインターフェースを作ることにしました。
(白いキャラは「ぴったん」と言います。もう1匹、「ぺったん」というのも現れます)

次に考えたことは、待ち合わせは便利なだけで十分かという観点です。待ち合わせは片方に待つ時間が発生してしまい、待つ方は必ず楽しい時間とはいえません。その時間をエンターテイメントに変えられないかと考えました。
例えば、待ちぴったんを使って待ち合わせをすると、相手があと何分で到着するかわかります。そのとき、相手の到着時間に合わせたYouTubeの動画を「待ちコンテンツ」として紹介してくれます。すると、YouTubeを見終わった頃、ちょうど相手が到着します。そして画面上では2人のアイコンが「ぴったん」と一緒になるのです。

このようにして、男性と女性が待ち合わせそのものを楽しくする「待ちぴったん」が生まれました。

Android関連アワードの受賞とメディアからの注目で一気にユーザを獲得

待ちぴったんはサービスインしてから順調にユーザ数を伸ばしていましたが、本格的な伸びはAndroid関連アワードを受賞した時から始まりました。

2009年11月に行われたMashup Award 5で特別賞・部門賞を受賞し、さらに2010年6月にはAndroid Application Award 2010で優秀賞を受賞しました。

それにより、多くのテレビ番組・雑誌・新聞などでご紹介いただき、さらに携帯キャリア様や端末メーカー様とのタイアップにより、携帯を購入する店頭でご紹介いただいたりするようになりました。

自信をもってプロデュースしたとはいえ、ここまで取り上げていただけるようになったのは私たちにとってもサプライズでした。これからも多くのサービスを作り、より注目いただけるように邁進してまいります。

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